
【バク転 膝が曲がる】原因は柔軟性じゃない、力の入れ方
こんにちは!アクロバット大学へようこそ。ここではバク転やバク宙などのアクロバットに関する知識をみんなでお勉強していきます。今日のテーマは「バク転で膝が曲がる原因」です。
レッスンでよく相談されるのが、バク転をすると膝が曲がってしまう、足が開いてしまうという悩みです。多くの方が「自分は体が硬いから仕方ない」と思っています。でも、これは体の硬さの問題ではありません。
膝が曲がる原因は柔軟性じゃない
体が反れるかどうかは、柔らかいかどうかでは決まりません。反るというのは、背筋にしっかり力を入れること、それそのものです。この二つは別々の話ではありません。見た目が反っているように見えても、背筋に力が入っていなければ、それは反っているのではなく、ただ体が後ろに倒れているだけです。
膝が曲がる、足が開くという悩みと、体が反っているかどうかは、大きく見れば別の問題です。ただし、きちんと背筋に力を入れて反れていれば、その力は足を閉じたり膝を伸ばしたりする方向にも自然と働きます。柔軟性の話とは、そもそも関係がないのです。
反るのとたわむのは違う
ここで大事なのが、見た目は反っているように見えても、中身が全く違う場合があるということです。反っているのか、ただ後ろに倒れてたわんでいるだけなのか。この差が膝の伸び方に直結します。
イメージしやすいのは、ゴムと紐の違いです。ゴムは引っ張った分だけ力をため込んで、その力で戻ってきます。一方、紐は引っ張っても力をためられません。ただ伸びるだけで、戻ってくる力がないのです。
膝が曲がってしまう体は、この紐の状態に近いです。背筋に力が入っていないので、後ろに倒れているだけで、弾力をためられていないのです。力がたまっていないから、膝や足先まで力が伝わらず、結果として曲がったり開いたりしてしまいます。
鍵は「伸び」にある
背筋に力を入れることと、膝が伸びるかどうかは、実はそのまま直結しているわけではありません。間にもうひとつ、体の「伸び」が関わっています。
体を上下に大きく引き伸ばそうとする意識を持つと、その動きの中で背中やお尻に自然と力が入ります。膝や足先だけを部分的に意識するよりも、体全体を伸ばすことを優先したほうが、結果的に足を閉じる力や膝を伸ばす力が入りやすくなるのです。
膝や足だけを見て「曲げないように」「開かないように」と意識しても、なかなかうまくいきません。それよりも、体を長く伸ばすイメージを持つことのほうが、遠回りに見えて近道になります。
膝を伸ばすための2つのポイント
①体を上下に引き伸ばす意識を持つ
まず持ってほしいのが、反ろうとする前に、体を上下に大きく引き伸ばす意識です。反ることをゴールにすると、体はふにゃっと力の抜けた「紐」の状態になりがちです。先に体を伸ばす。背中やお尻の力、そして反りは、その結果として自然についてくるものです。
反ろう、反ろうと意識するほど、体は縮こまって紐のようになります。先に伸びる。反りはあとからついてくる。この順番を、体に覚えさせてください。
②つま先まで意識を伸ばす
膝が曲がってしまう人の多くは、伸びの意識が膝より下まで届いていません。背中やお尻まで力が入っていても、そこで意識が止まってしまえば、膝から先は紐のまま戻ってこないのです。
体を伸ばすときは、頭のてっぺんからつま先まで、一本の線でつながっているつもりで伸ばしてください。つま先まで神経を通すことで、初めて膝も足先も一緒に伸びてきます。
まとめ
バク転で膝が曲がる原因は、体が硬いからではありません。背筋に力を入れて体を反らせているか、それとも力の入らないまま後ろに倒れているだけか。その違いです。
反ろうとする前に、体を上下に大きく伸ばすこと。そして、その伸びをつま先まで届かせること。この2つを意識するだけで、膝の曲がりや足の開きは大きく変わってきます。
膝や足だけを直そうとせず、まずは体を伸ばすところから練習してみてください。
この記事が参考になった方は、ぜひSNSでシェアしてもらえると嬉しいです。